ひさつぐblog

Jazz Sax Player、鈴木央紹のブログです。 日記、お知らせまで色々載せてます。

先日

11月8日、僕の友達でボーカリストの石野見幸さんがお亡くなりになりました。

彼女とは僕が大阪にいた時から付き合いがあり、何度か共演もしてました。


僕が東京に出て少し疎遠になっていたのですが、ある日、電話がかかってきました。
それは昨年。
彼女が「癌で余命1ヶ月」と宣告を受けた直後でした。

アルバムを作りたいという相談を受け、僕も彼女の音楽に対する、そして何より「生きる」ということに対してのバイタリティーに感銘を受け、アルバムにも参加させていただきました。

そして幾度となく入院の合間、抗がん剤の副作用がきつくない時に東京、大阪と僕のライブを見に来たりしてくれました。
彼女はいつも笑顔でした。

彼女が東京の病院に入院してる時に何度かお見舞いに行ってたのですが、行く度に彼女の前向きな気持ちに接し、逆に僕をより明るい気持ちにさせてくれるような人でした。

今年、彼女の念願でもあった大阪ブルーノートのステージも実現しました。
これが実質彼女の最期のステージとなりました。

僕もこのステージに参加させていただき、彼女と楽しく共演できた事を今でも鮮明に覚えています。


大阪のミュージシャンから今回の訃報を伝え聞き、とてもびっくりしました。
僕は心のどこかで、
「彼女はまだまだ生きる、癌も進行しない。」
と、思ってましたから。
彼女を見てると本当にそう思えるんです。
だから余計にショックでした。

最後に会いに行きたかったのですがスケジュール的にも叶わず。。
それがとても心残りです。
近いうちに時間を作って会いに行こうと思ってます。


彼女は素晴らしいミュージシャン、そして、素晴らしい人でした。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

鈴木央紹
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  1. 2007/11/12(月) 14:29:36|
  2. 日記
  3. | コメント:8
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コメント

某国営放送にて石野見幸さんのドキュメンタリーがされてました。


堪りません…悲しいです…
でも…負けられませんよね
もっとイカなきゃ、もっと自分を伝えなきゃ…って思わせて頂きました。


遅くなりましたが、ご冥福をお祈り致します。

  1. 2007/12/12(水) 23:48:50 |
  2. URL |
  3. KAZUBON #JalddpaA
  4. [ 編集 ]

私が鈴木さんのことを知ったのは石田さんが鈴木さんのことを大好きだからでした。
競演できたことをとても喜んでいてまたかなわぬ恋であることがテレビからも伝わってきてずっと胸を痛めていました。
どうか近いうちに会いに行くことが実現しますよう。。。なによりも見幸さんの供養になると思いますから
  1. 2007/11/17(土) 23:28:44 |
  2. URL |
  3. バンビ #-
  4. [ 編集 ]

大切なお友達を亡くされたショックは どんなにか、はかりしれません。。

でもきっと、石野さんの魂は 想いは、これからは、鈴木さんの心の中に刻まれて、音楽を通して、ずっとずっと継がれて行くのですよね。

音楽を愛され、笑顔を大切にされていたという素敵な石野さんのお話し いつか 聞かせて下さいネ。。

私にも 今 癌と戦っている友達がいるのですが。
いつか元気になったら『鈴木さんのライブへ一緒に行こう!』って話してます♪
この約束が きっと叶うと信じてます。。

鈴木さん!!これからも いつまでも 素敵な演奏を聴かせて下さいねっ(*^_^*)
  1. 2007/11/13(火) 21:59:38 |
  2. URL |
  3. じゅんこ #-
  4. [ 編集 ]

つらい気持ちを乗り越えて。

私は、JAZZ暦が浅く、石野さんのことは残念ながらお名前すら存じませんでした。ニュースで訃報を聞くまでは。まだお若い方だったので、ニュースを見たときは、それはショックでした。
きっと、精一杯生きてこられたのでしょうね。皆さんのコメントを見ていてもわかります。
今はつらい気持ちでいっぱいでしょうけれど、彼女が残してくれたものは、皆さんの心の中にたくさん詰まっていると思います。それを励みに、鈴木さんも彼女に負けないくらい、楽しんで演奏してください。
ご冥福をお祈りします。
  1. 2007/11/13(火) 12:24:52 |
  2. URL |
  3. ふかぴょん #-
  4. [ 編集 ]

石野さんのこと、鈴木さんのこと

私が石野さんのことを知ったのはごく最近のことです。
まさか、鈴木さんと接点があるとは思ってもいませんでした。
あの、素敵な、素晴らしいヴォーカリストに、もう、会えないなんて、まだ、信じられないのです。
じっと、ご冥福をお祈りすることしかできません。
こんな、にわかファンの私ですら、ショックなのだから、鈴木さんのお気持ちを考えると言葉もありません。
鈴木さんが早くお元気になれるよう、祈っています。
  1. 2007/11/13(火) 01:05:02 |
  2. URL |
  3. マルティン #-
  4. [ 編集 ]

命のともしび(灯)

石野さんの訃報がとても残念です・・。
がん患者さん達の大きな励みになるほど、テレビなどの姿は又ライブはパワフルで、あのような状態なのに、命のエネルギーを音楽に変え表現されていました。
消えていこうとする命の灯をジャズボーカリストとしてその灯を消さないよう頑張っておられる姿は、がんと闘う人だけでなく、日常の問題に悩む健康な人にも、頑張るパワーを与えていたと思います。
生きているのではなく・・生かされていると思い、
自分を大切に輝いて生きれるように努力することを
教えて頂きました。
最後の舞台で、鷲見さんはじめ、大好きな音楽仲間とステージができて、いい笑顔されていましたね。
ご冥福をお祈りします・・・・。
  1. 2007/11/13(火) 00:09:57 |
  2. URL |
  3. pyonko #UurjsYZk
  4. [ 編集 ]

石野見幸さんご逝去

 鈴木さんも大阪の時代から石野さんに縁があったのですね。
2-3日前に、石野さんが亡くなられたと言うニュースを見ました。私が彼女を知ったのは、つい最近です。8月26日日曜日の朝7時40分頃起床しNHKテレビをつけたら、ニュース番組の特集の中で、がんと戦いながらジャズを歌う石野さんの特集をやっていました。ライブハウスで歌っているシーンも有りました。歌は声に雰囲気が有り、大変上手い方ですよね。東京に来てくれたら、歌を聴きに行きたいなと思っていました。
若くして亡くなられてしまい、大変残念です。ご冥福をお祈りします。
  1. 2007/11/12(月) 21:03:05 |
  2. URL |
  3. NEXT #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

ご冥福をお祈りいたします。

大変残念なニュースですね。

ご自分は余命いくばくもない中で入院しているのに、お見舞いに来た人に「まだまだ生きる」と信じさせるなんて、なんてすごい方なのでしょう。

一度もお会いしたことないのに、
スッピンでありながらも、美しく大きな笑顔が思い浮かぶようです。
鈴木ひさつぐさんの文章から、彼女の存在を強く感じとってしまいます。

訃報を聞かれたときはさぞかしお辛かったでしょうね。
でも生きようとする意志の力に間近に触れながら、音楽で答えることができたのは本当に素晴らしいことだったと思います。

きっと、音楽を愛し、音楽を愛する人たちを愛しながら演奏を続けていくなかで、石野さんのような魂といつまでもつながっていけるでしょう。
私たちもまた。

石野さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
  1. 2007/11/12(月) 20:49:53 |
  2. URL |
  3. pulse #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

鈴木央紹

Author:鈴木央紹
Jazz Saxophone Player
1972年11月22日大阪市生まれ。
4歳よりピアノ、10歳よりサックスを始める。ジャズアドリブを独学で始め16歳より演奏活動、17歳で「AXIA MUSIC AUDITION」においてAXIA賞 Instrumental部門Grand Prixを受賞。
クラシックサックス奏法を前田昌宏氏に師事、大学在学中より大阪フィルや関西フィルでのクラシック演奏活動の他、ジャズライブ等の演奏活動も行う。
海外のミュージシャンとの共演も多く、 Ron Carter、 Lewis Nash、Benny Green、Lonnie Plaxico、Rodney Green、Conrad Herwig、 Salena Jones、Kenny Washington、Peter Washington等多数、その信頼も厚い。

現在、自己のリーダーバンドの他、「ルパン三世」等の音楽作曲で有名なピアニスト大野雄二率いる「Yuji Ohno&Lupintic Six」を始め、土岐英史バンド、原大力グループ、原朋直グループ、TOKUグループ等に参加。

また、CDプロデュースワークや楽曲アレンジで「スタジオ協会録音賞」や「ゴールドディスク賞」を受賞するなど高い評価を受けている。
そのほか数々のセッション、コンサート、CMやTVドラマ劇判などのレコーディング、近藤房之助やZARDのサポート等、参加したアルバムは100枚を超え、映像作品参加も多数、ジャンル問わず幅広く活動中。

D'Addario Woodwinds エンドーサー
大阪音楽大学ジャズサクソフォーン特任准教授

・リーダーアルバム
2009年、大野雄二プロデュースによるメジャーデビューアルバム「Passage Of Day」をVAPよりリリース。
2014年、鈴木央紹カルテット「Standards++」をT5Jazz Recordsよりリリース。
2019年、鈴木央紹トリオ「Favourites」をT5Jazz Recordsよりリリース。

HISTORY
1972年11月 大阪市生まれ。
1976年 サックス奏者である父親の影響を受けピアノを始める。
1982年 ピアノと並行し、アルトサックスを始める。
1984年 クラシックサックスを前田昌宏氏に師事、またJazzを独学で始める。
1995年 大阪音楽大学音楽学部サックス科卒業。
1999年9月 韓国においても演奏活動を始め、「韓日米Jazzフェスティバル」にリーダーバンドで出演。
2001年3月 韓国国営放送KBSのジャズプログラム「Jazz Club」出演。
2002年6月 日野皓正グループで「ヤマハ・ジャズ・フェスティバルin浜松」出演。
2003年4月 日野皓正New Directionバンド参加。
2004年 ZARDコンサートツアー参加。以後、追悼ライブにも参加。
2005年11月 リーダーカルテットに Lewis Nash(dr)をゲストに迎えライブ。
2006年1月 活動拠点を東京に移す。
2006年4月 大野雄二&Lupintic Fiveに参加。
2009年2月 リーダーアルバム「Passage Of Day」をVAPよりリリース。
2011年9月「金沢ジャズフェスティヴァル」にリーダーカルテットで出演。
2014年12月3日、鈴木央紹カルテットCDアルバム[Standards++]をリリース。
2016年 大野雄二&Lupintic Sixに参加。現在もCD制作他、日本全国でコンサート活動中。
2019年、鈴木央紹トリオ「Favourites」をT5Jazz Recordsよりリリース。

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